最近、お客様のお話でよく伺うのですが、
●「放射線物質のことすごく心配だけど、お店で聞いていいのかな~と思って聞かないで不安に思いながら買っている」
●「周りに放射線物質のことを心配している人が少ないように感じる。だから、声をあげて色々言えない」
たぶんそういう風に思っていらっしゃる方がすごく多いんだと思います。
いろんな方から伺いますから。
私は販売する側の人間ですので、逆にこう思ってしまいます。
●「不安に思っているなら何でも聞いてくださいね!」
そういうと、皆さん安心して色んな心にたまった不安を話してくださいます。
商品に対してもご質問がたくさんきます。
一つ一つ答えていくことで、安心して買っていただけたらそれはとてもうれしいことです。
原発事故後、誰もが不安になり、疑心暗鬼になっています。
お互い、見えない盾と矛を向け合って生活しているような気もします。
…というか私自身が、見えない矛に向かって盾を向けていました。
地場の朝どれ野菜が当店の自慢であり、ずっと自負してやって来ましたから、地場の野菜を危険視する方がいることがつらくて、でもそういう方の気持ちもわかるし、何ともやりきれない思いで3.11以降過ごしてきました。
向けられてもいない槍に対して、自らが盾を作り、心が閉じこもっていました。
でも!農家さんや東毛酪農さんや牛肉のアルファー(肉の片山)さんなど、各メーカーさんは違いました。
お客様へ安心していただけるよう、自主検査することで、一つ一つ進んでいました。
当店で販売しているきのこ類。
椎茸は、3.11以降当時は、福島の青木さんの物でした。
3.11後すぐに自主検査をし、ND(検出せず)のデータとともに、商品が入荷されてきました。
その他のきのこ類も、全て自主検査のデータ(すべてND)がついてきます。
現在は新潟の荒井さんの椎茸ですが、こちらも検査してNDです。
検出限界は20bq/kgや10bq/kgのものが多いですが、最近では1bq/kg限界まで測っているところも増えています。
★ただし、鮮度を要する野菜類は1bq/kgの検査では時間がかかりすぎるので、20bqまたは10bqとなります。★
すべてNDです。
大手の乳牛メーカーが自主検査をしない中、東毛酪農さんはすぐに自主検査をしました。今も定期的に行っています。
その理由の一つに、東毛酪農さんは、チェルノブイリ時の事故の後、乳製品の危険性から(チェルノブイリ事故後、高い放射線度の牧草を食べた牛の乳を原乳とした牛乳が原因で、子供たちに甲状腺がんが増えたことをふまえて)
乳製品の放射線検査を日本でも始める取り組みを始め、実際に基準値を設けて検査する機関を立ち上げたグループの一つが東毛酪農さんだったからです。
東毛酪農さんの安全に対する思いは、並大抵ではありません。
リユースのビンの洗浄にも、合成洗剤は使用しません。
牛の乳を絞るときも、乳首の消毒は熱湯で蒸したタオルを使います。
…などなど上げるときりがないので、東毛酪農さんの話は改めてします。
群馬や茨城や千葉の農家さんも、すぐに自主検査をしていました。
また、魚が心配されるようになりましたが、現在取扱の商品では缶詰めのサバなどは創健社さんんムソーさんの商品ともに昨年の魚を冷凍していたものを利用しています。
また、千葉産直さんでは徐々に今年のイワシ缶などがでてきましたが、1bq/kg以下限界まで検査し、検出なしのデータとともに販売しています。
三陸水産さんは、福島県のいわき市が住所とあって、敬遠されがちですが、北洋の魚介や南の魚などを増やし、100%放射線物質の危険性のあるものを扱わない!をモットーに日々安全な商品を販売してくださいます。
もともと、三陸水産さんはずっと前から原発の反対運動をしていた会社です。
3.11後は従業員の方も被災し、避難生活の中を業務再開しました。
食べることが応援すること!というと、嫌がる方も多いですが、安全な商品は食べて応援しないと、日本の第一次産業が壊滅の危機にあるというのも日本にとって大変なことです。
でも、やっぱりいやだな~と思ったら食べなくていいんです。
いやだな~と思って食べるのは心に良くないことですから。
わかめも心配される商品の一つですが、現在流通している三陸沖などのわかめはすべて震災前のものです。
震災でわかめなどの90%以上が流されてしまいました。
今後数年は三陸沖などのわかめが出回ることはないのです。わかめが無くなってしまったのです。
.三陸水産さんも自主検査をしてくださっている会社です。
海の精さんという、伊豆大島の塩のメーカーさんも、場所が伊豆大島なだけに、「海の精」という塩に不安を持つ方も多くなってしまいました。
でも、ロットでいつ製塩したかすぐ調べてくださいますし、震災後の製塩したものはすべて製品を検査して販売しています。対応が早くて、こちらも助かります。
長くなってしまいましたが、こうして放射線物質を含んだ商品を流通させない!という思いは、自然食品店のメーカー、農家さん、酪農家さん、販売する私たちともに強く持っています。
オーガニックマートよこいが自信を持って安心して食品を販売できるのも、こうした自主検査に取り組んでくださっている方々のおかげです。
感謝の心をもち、これからも安全を届ける自然食屋として頑張っていきたいと思います。
自分で自分に向けて矛を向け、自分の矛に向かって盾を持っていたような自分に心から反省しています。
大手メーカーが「国の暫定基準値が高すぎて危険だから独自の基準値を設ける…」とか、「当店は放射線検査しています!」などとマスコミが取り上げる。
それだけで、お客様に安心感を与えるのは容易なことです。
私たちのような小さい店は一人一人との対話で、お客様に安心をお届けするしかありません。
だから、お客様にも申し上げてます。
「こんなこと聞いていいかな~」なんて、どうか思わないでください。
何でも聞いてください。
すぐにお答えできなくても、すぐに調べてお返事します。
それが私に今できることかな~と思っています。