気になること
先日、創健社さんから連絡があり、『甜杏仁パウダー』を食べた方にアレルギー反応がでて、調査したところその甜杏仁パウダーを製造した工場ラインで粉ミルクの加工をしていたそうで、そのことを商品のパッケージに記載していなかったそうです。
その方が食べたのは、創健社さんの『甜杏仁パウダー』ではなかったのですが、念のため甜杏仁パウダーを回収し、製造工場をチェックし、パッケージなどを見直すそうです。
去年も同じように、『スギ花粉パピラ』という花粉症にいいとされていた花粉をカプセルにしたサプリメントを飲んだ方にアレルギー反応がでて、商品の回収が行われ、その後販売を自粛しています。
どちらも、アレルギー症状がでたことは事実で、商品を回収し、考えられる事柄すべてに注意を払い、チェック体制を強化すべき事なのですが、私は大きな問題があると思っています。
それは、個人情報の保護により、その症状が出た方がどんな人か、どのような検査をうけたか、その後どうなったか・・・という情報が一切ないことです。
昨年のパピラの場合は『女性がテニスをしていたら具合が悪くなって、病院に行った。その女性の証言に、テニスをする前にスギ花粉パピラを飲んだ・・・らしい』という情報が流れ、パピラを販売している業者に厚生省が立ち入り検査をした・・・というところまでは情報が入ったのですが、それ以外の情報は一切入ってきませんし、どの病院で検査したかもわかりません。それ以上の詳しいことは一切わかりません。新聞にもでたのですが、これ以上の情報はなかったです。
その後いくら待ってもそれ以上の情報は一切わからないのです。これではお客様にも詳しい説明ができませんでした。不安だけが残った出来事でした。
そしてもう一つ気になること、それは厚生省が問題視するのは、その商品を販売する際に使用される宣伝文句なのです。『●●に効く!』とか『これをのめば●●になる!』とか誇大表示に当たらないかどうか・・・ということをチェックし、違法性のある場合はなんらかの罰が与えられます。
商品のチェックは、残留農薬や商品の原材料の分析をして、異常がなければ特に問題になりません。
パピラのおかげで花粉症が治まってとても助かっている・・・という方が本当に多かったのです。アレルギーというのはとても怖いものなので、それに効果のあるサプリメントというのは確かに危険性もはらんでいることはわかりますし、それを承知の上で責任を持って販売していかなければなりません。
だからこそ、その後の情報は必要だと思います。
よくわからないままの情報で、その商品を販売中止にしておしまいというのはどうかな・・・と思うのです。商品の販売を中止するのなら、個人情報保護で名前や住所は一切明かさないで、性別・年齢・普段のアレルギーの症状・なにを食べたか・なにをしていたか・どの病院で検査を受けたかも含め、もっと細かい報告が絶対必要だと思います。それでないと、いい商品もあいまいな情報操作一つで売り上げ中止に追い込まれる恐れもあると思います。
現に当店で販売している羅漢果工房さんの羅漢果顆粒は数年前、ライバル社の心無い通報により、厚生省や名古屋警察の立ち入り調査をうけ、すごい迷惑をこうむったのです。な・なんと当店にも名古屋警察の人が来てイロイロ聞かれたのにはビックリしました。
さらにビックリしたのは、名古屋の警察の人がオーガニックマートよこいの会報『風のたより』を手に持っていたんですヨ!結局何を調べても、羅漢果工房さんにはなんのやましいところもなく、無罪放免となりましたが、とってもいやな出来事でした。
こういう経験をしているからこそ感じるのですが、万人に効くサプリメントはないので、製造側が表示方法をきちんとすることや、販売する私たちが説明をきちんとしていくことが必要で、そのためにもアレルギー症状が出た人の細かい情報は必要だと・・・強く思います。それでないと民間療法によるアレルギー対策に不安を感じる方が多くなり、化学療法に頼らざるを得なくなるのではないかと思います。
製造ラインにアレルギー食品を併用して作っている場合は、それを明記することは絶対に必要なことなので、規定を作ってほしいと思います。
そしてアレルギー対策のサプリメントは医薬品扱いにすればいいと思います。そうすれば臨床実験済の商品として販売できるからです。
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