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2007年12月28日 (金)

NO MILK NO LIFE

晴れ

今日は午後から雨と聞いていましたが、一日いい天気でよかったです。しかし・・・今日の夜から明日の午前にかけて天気が荒れるそうで・・・。配達スタッフのためにも夜のうちに嵐が去ってくれるのを祈ります。

年末はいろんなメーカーの営業担当の方が、ご挨拶に来てくださる時期でもあります。今日は東毛酪農の方がはるばる群馬県からお見えになりました。

最近は牛乳離れが進み、事態が深刻になっています。つい先日ニュースでバターがない!という報道がありましたが、バターは牛乳の乳脂肪ですので、牛乳の生産量が少ないとバターや生クリームが絶対数少なくなります。現に生クリームの注文が増えるクリスマス時期も、今年は東毛酪農さんでも生クリームの量が少なく、前もってご注文をいただいた方はなんとか確保できましたが、近日にご注文いただいた方には注文を受けることができませんでした。

牛乳離れの一つの理由に、大ベストセラーになった『病気にならない生き方』(新谷弘実氏著 )に、『牛乳はさびた脂』と表現されたこともあげられています。

『牛乳を飲むほど骨が弱くなる・・・』『人間の大人だけがミルクを飲む、他の動物で成長してミルクを飲む動物はいない・・・』などなど牛乳をかなり否定した文面が並んでいjます。

実際に私もこの本を読んで、不安になったほどです。

しかしよーく読むと、飲むなら低音殺菌・ノンホモジナイズド(脂肪球をこわしていない)牛乳を選んで飲むこと・・・とちゃんと書いて有るんです。(それで、当店に牛乳を買いに来てくださった方もいます。)

でも、悲しいかな世の中の風評はあいまいなまま広がっていくのです。

過去にあるTV番組で『納豆がダイエットにいい!』というでたらめのデータを放送したことで、日本中が納豆ブームになり、店から納豆が消えたことがありましたね。その後、データが捏造だったと分かったとたんパタリと納豆の販売数も普通に戻りました。

私が驚いたのは、『納豆は悪いのよね・・・』という言葉を数人から聞いたことです。『納豆はね~・・・今は食べないようにしているの。だって体に悪いでしょう?』なーんていう方も本当にいらっしゃいました!

『納豆が悪い?』・・・いいえ!納豆は体に悪くない。悪かったのは『納豆がダイエットに効く!』とうそのデータを流したことにあるのですが、あいまいな情報を鵜呑みにした一部の方々が、こんどはあいまいなうわさを世間に流していくのです。『●●●は×××にいい!』と聞いてはそれを試し、実際はどういう風に体にいいのかも覚えていないことが多いのです。『テレビで言ってたよ。』それだけの理由で、あいまいな情報が、あいまいな人々に流されていく。

一番迷惑をこうむるのは、まじめに商品を作っている生産者の方々です。

牛乳とひとくちに言っても、コンビニやスーパーで販売されている牛乳と東毛酪農さんの牛乳のように、低温殺菌・ノンホモジナイズド牛乳はまったく違う別物です。

東毛酪農さんの牛乳は静置しておくと、ビンの上部にクリームラインができます。これが乳脂肪分です。63度の30分で低温殺菌します。63度というのは牛乳に含まれるたんぱく質が壊れないギリギリの温度です。これ以上高い温度ですと、たんぱく質が変形し別の物質に変わります。たんぱく質の変形は未知の物質であり、アレルゲンとしてアレルギー症状の引き金になる可能性も含んでいます。

一般の牛乳は、100度以上の高温で、数秒の殺菌をしているものがほとんどです。(紙パックの横に殺菌時間と温度がかかれていますので、ごらんになってみてください。)

高温で殺菌すると、乳脂肪分は焦げつきます。そこで、乳脂肪球を細かく砕く処理をします。これがホモジナイズ処理です。そして、高温で殺菌することで、せっかく豊富に含まれた生乳本来の栄養素を壊します。見た目は牛乳でも、牛乳ではない、これが新谷先生の言う『さびた脂』です。

高温で変形したたんぱく質と高温で乳酸菌やカルシウムなどもほとんど死滅してしまった牛乳を、健康のためと毎日飲んでも意味がないというのはそういうことをさしています。

飲むなら生乳に近い牛乳を選びましょう!

東毛酪農さんは、群馬県の利根川沿いの牧草を牛に食べさせて、自由に運動させています。利根川沿いの牧草地に雑草が生えると、市が除草剤をまいてしまうので、それを避けるためにボランティアの方々がせっせと雑草を取ってくださっているそうです。いい商品を守るために多くの方が努力されているのですね。

東毛酪農さんはビン牛乳をメインに販売しています。720mlのビンは1本105円をお預かりし、ご返却いただいたときにビン代をお返しするディポジット制を取らせていただいています。面倒だなーと言われて、店頭で買っていただけないこともありますが、私たちは紙パックでなく、ビン牛乳を守りたいと思っています。

ビンは平均すると13回使用されます。東毛酪農さんは、ビンの洗浄にも合成界面活性剤を含んだ洗剤を使用しません。化成ソーダを使用します。飲んだビンを洗ってご返却いただけると、それだけ環境にかける負荷も少なくすみます。

このままでは牛乳がなくなってしまう・・・と危惧されています。牛乳を飲んでもらえないと、乳牛を育てて牧場を経営することが困難になります。東毛酪農さんのように熱心に取り組んでいる酪農家さんを守らなくてはなりません。

私はいつも思うのですが、良い商品を守ることは、その商品を使うこと!買うこと!食べること!

私たち小売店は、生産者と消費者を結ぶパイプラインです。

牛乳の深刻な未来を思い、来年早々牛乳アピールプロジェクトを発足します。(なんていっても横井だけのプロジェクトなんですが・・・)

みなさーん!美味しくて安全な東毛酪農さんの牛乳を飲んでくださーい!よろしくお願いしまーす!

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