昨日の夜、9時からNHKで北極海の氷が減っている危機を取り上げた番組をやっていました。
NHKでもずいぶん前から宣伝していたので、ご覧になった方も多いかもしれません。
北極の氷はどんどん少なくなっているそうです。
北極点といわれる部分の氷の厚さを測ったらたったの70ccmしかなかったそうで、衝撃的でした。
氷がとけて流れる水が、さらに氷河もとかしています。何億年とかかってできたものが、数ヶ月でなくなってしまうペースだそうです。
白熊がたくさんいるように思えたのは、白熊が生活できる氷のスペースが減ったので、少ないスペースにたくさんの白熊たちが集まっているのです。
白熊は人間のように、約2年ものあいだ子供に授乳して育てるそうです。
子熊に与える乳を出すには、母熊がエサをたくさん食べなくてはなりません。でも、氷がなくなると白熊のえさになるアザラシがいなくなります。
白熊が住めるスペースが減ったために、たくさんの白熊たちとエサを取り合うことになってしまいます。
さらにオス熊は本能で子熊を食べてしまうそうで、母熊はオス熊からも子熊を守らなくてはなりません。
自分でえさがとれず乳が出ないので、子熊を放棄した母熊もいるそうです。子熊の死骸も映っていました。
そして、調査のために観察していた母熊も死んでしまいました。(調査のために母熊にレーダーをつけていたのですが何ヶ月も同じ場所でとまってしまいました。)
その母熊に寄り添っていた子熊が2匹いましたが、母親がいなくなっては彼らも死んでしまったのでしょう。
繰り返し映された、生きていた頃のあどけない子熊たちの表情に涙がでてしまいました。
絶滅種である白熊ですが、想像以上の危機にさらされています。
白熊を殺したのは人間だと思い,、胸が痛くなりました。
それなのに、人間は北極海の氷がなくなったことで、今まで入れなかった地底に眠っているかもしれない天然のエネルギー資源などを求めて早々に各国が調査を進めています。
強欲な人間にとっては地球温暖化で氷がとけた北極圏さえ宝の山なのですね・・・。
とけた氷河の水を販売している企業もあります。その企業の人の言葉が「水は欲しい人に売ればいいんです。」でした。(これは昨日の番組ではなく、他の番組で見たのです。)
調査などのために人が足を踏み込むことで、さらに北極の氷は減ってしまいます。
滑走路のための氷さえ割れてしまうこともあるそうです。
来週はそういう、北極圏に眠る自然エネルギー資源を求める人々などの特集をやるそうです。
日曜夜9時です。
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