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2008年6月 9日 (月)

フェアトレードの商品を選んで買いましょう!

昨日の日曜日、『美味しいコーヒーの真実』という映画を見に行きました。

公式HPはこちら→  http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/

見た感想は一言・・・「私はあまりにも何も知らなかった。」でした。そして、私たち先進国の便利で優雅な暮らしは、多くの途上国の貧困層の方々の生命さえも脅かしているのだという事実。

私たちが普段食べたり飲んだりしている食品がどのように作られているのか・・・自然食品店を営む側として、もっと知り、多くの人に知っていただかなくてはならない・・・と強く思いました。

ぜひ多くの方にこの映画を見ていただきたいなぁと思いました。

渋谷の小さなミニシアターで上映されています。70人ちょっとでいっぱいの映画館は満席でした。

フェアトレードの商品を買っていただくことが、どれだけ途上国の貧困層の皆さんの生活を助けることになるのか。とてもよく分かる映画です。

この映画はアフリカのエチオピアのコーヒー農場で働く人々に視点を当てたものでした。

エチオピアのコーヒーは品種が最高級と言われながらも、安い価格で世界に出回っています。コーヒーの市場価格は先物取引による、NY価格ですべて決まる仕組みになっていて、それがあり地獄のようなコーヒー農家の貧困を生み出し、その逆で莫大な儲けを受ける業者がいるという、大きなねじれを作っています。

コーヒー農家は働いても働いても子供たちを学校へ行かせることもできず、食べることもままならない生活です。

彼らが要求しているのは、決して贅沢のためのお金ではないのです。家族に食事を食べさせて、子供を学校に行かせたい・・・それだけの要求なのです。

多くの女性は一日中働いてもたった0.5ドルの賃金で豆の選別をしています。たった0.5ドルです。

コーヒー豆が生産農家から7回もの中間卸業者を経て1杯のコーヒーの価格が生まれています。

生産農家に入るお金はほんのわずかです。

コーヒーでは儲からない・・・と麻薬の葉を生産しはじめる現実もあります。

この映画の主人公は、少しでも中間卸業者を少なくして、自分たちの作るいい豆を直接買ってもらい、NY市場を通さずに、農家の収入を少しでも増やそうと奔走している農協の代表者です。

映画の中で彼が「フェアトレードのコーヒーを買って欲しい」といったとき、私は自分がフェアトレードのことをほとんど理解していなかったことに気づきました。知っているようなつもりでいたのだと反省しました。

フェアトレードの仕組みは、直接農家さんと消費者を結ぶパイプラインのシステムです。

フェアトレードの商品を買っていただくことは、途上国の労働者のみなさんに入るお金が増えるのです。

フェアトレードの仕組みと商品をもっと多くの方に知っていただきたいと思います。そのために何ができるか考えています。

「おいしいコーヒーの真実」のHPにフェアトレードの商品を扱う店がいくつか載っています。よろしかったらご覧下さい。

ネパリ・パザーロさんの商品は当店でも扱っていますので、お問い合わせください。

そして、なんと映画にも出てくるエチオピアのコーヒーは、ムソーさんで扱っています。

エチオピア・シダモ地方で育った「ヤルガッチャフェ」粉100g798円

エチオピア・カファ地方で育った「リム」 粉100g735円

どちらも本当に美味しいコーヒーです。ぜひぜひ飲んでみて下さい。

ムソーさんのご協力で、6月16日から30日の間、エチオピアのコーヒーをセールしていただくことになりました。すべて10%引きになる予定です。

詳しくは6月後半号の風の便りにてお知らせします。

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コメント

私の住むカリフォルニアのオーガニックスーパーでもフェアトレードの商品が並んでいます。私も意味をあまりりかいしていませんでしたこれからは勤めてそんな商品を選ぶ消費者になりたいと思います。
いつも、為になる記事をありがとう。

投稿: cafe cafe | 2008年6月 9日 (月) 16時10分

cafe cafeさまコメントありがとうございます。
フェアトレードって買い物することで、国際協力ができる一番身近な活動かもしれません。
私もカフェでコーヒーを飲むのが好きなのですが、そのときはフェアトレードのコーヒーを扱っているカフェに行くか、またはフェアトレードのコーヒーを買って、自分で美味しく入れて飲もう・・・と思いました。
せっかくお金を払ってコーヒーを飲むのならば、生産者に還元するほうがいいなぁ・・・と思いました。
自主上映でこの映画を多くの方に見てもらいたいなぁと考えています。今、どのようにしたらいいか考えています。

投稿: よこいひろみ | 2008年6月 9日 (月) 18時19分

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