ハマってしまいました～・・・。

新聞の広告に引きこまれ、本を買ってしまうこともしばしばあります・・・

香山リカさんの新刊の広告の『勝間和代をめざさない・・・』というフレーズになぜか惹かれ『しがみつかない生き方』という本を買って読みました。

本の中に『すーちゃん』という漫画のひとコマが載っており、その漫画にものすごい引力で引きこまれてしまったのでした・・・

夜中だというのに本屋に走ってしまった私です。

益田ミリさんというイラストレーターの描く漫画。

『結婚しなくていいですか』は、すごい人気だそうです。

３人の女性が出てくるのですが、アラサ－・アラフォーと呼ばれる年代の女性の将来に対する漠然とした不安な気持ちがものすごくリアルに描かれています。

すーちゃんのセリフひとつひとつに 心がドキドキするほど共感します。

すーちゃんは結婚していなくて、子供がいなくて、貯金も少なくて・・・ただ漠然と老後が不安な女性。

目の前の美味しいごはんを食べるとチョット元気になるすーちゃんにすっかりとりこになってしまいました。

すーちゃんの友達のまいちゃんはキャリアウーマンを辞めて、今は妊婦さんです。

こどもがいたらいたで、幸せだけど、バリバリ働いていたころの自分がいなくなることにも、ほのかな寂しさを感じているまいちゃんです。

もう一人、もうすぐ４０歳のさわこさん。

１３年も彼がいなくて、そんな自分をかわいそうとは思わないけれど、もったいない・・・と思っている女性です。

お母さんと寝たきりのおばあさんと３人で暮らし、おばあさんの世話も良くする優しい女性です。仕事もできるので、後輩からも上司からも慕われている様子。

ある日先輩の紹介で彼ができ、結婚を予感しますが、価値観の違いを感じ、あっさりやめます。

３人ともなんだか、潔く、凛とした女性です。

確かに・・・結婚しているから安心。子供を生んだから安心。お金があるから安心。ってわけでもないんだよなぁ・・・と思います。

だれもが抱える心の中の漠然とした不安をうまい具合に表現していて、読んで胸がキューンとなりました。正直、少し泣いてしまいました。

１０月１日益田ミリさんの新刊『週末、森で』がでたので、早速購入！

こちらも３人の女性（友達）が登場します。

一人は田舎暮らしをはじめた翻訳家。

一人は出版会社の経理事務の女性。バリバリのキャリアウーマンです。

一人は旅行会社につとめ、接客業をして少し人間嫌いになったOLさん。

田舎暮らしの友人宅に遊びに来ては、自然とふれあい美味しいお菓子を食べて過ごす。

そんなうちに何となく日々のストレスが消えていく・・・そんな話です。

日々の小さな出来事も読みながら『分かる～！』と叫びたくなるほどリアル。

友人同士で、何気ない会話を交わすうちに、一つ一つの小さなストレスがなくなっていく・・・

そうなんですよね・・・。友人ってそういう存在だと思います。

会って何を話すでもなく、くだらない会話を交わすうちに、日々の小さな頭にくる話も、いつのまにか笑い話に変わっているんですよね。

いや～すっかり益田ミリさんのファンになってしまいました。