昨日の日曜日、東京女子医科大学付属『青山自然医療研究所クリニック』の所長・川嶋朗(かわしまあきら)先生のセミナーを聞きに新宿に行ってきました。
『医師は病気を治せない!?』のタイトルの通り、病気を治すのは医師ではなく、自分自身である・・・という内容の、とっても面白いセミナーでした。
病院の先生が話しているので、本当に具体的でした。
新型インフルエンザが猛威をふるっていた頃、この川嶋せんせいの『抗生物質はウイルスには効かない。』『インフルエンザはうがいで治せる』という冊子を見て、風の便りに掲載させていただいたところ、多くの反響をいただいたのでした。
だから、川嶋先生のセミナーはとても楽しみにしていたのです。
多くの患者さんは、病院で病気を治してもらえる・・・と信じています。
しかし、全部医師にお任せなのです。
自分の住む家や食べるものを人に任せっ切りの人はいないのに、病気だけは医師に丸ごと任せて、言われるままの薬を飲み、治療を続けているのです。
自分の病気は自分でないと治せないそうです。
身体に不調を感じたとき、まず病院にいくのではなく、自分の生活を一つ一つ確認してみることからはじめるといいそうです。
朝何時に起きて、朝何を食べて、一日何をして、何を食べたか。
必ず、不調の原因が見つかるので、それを一つ一つ改善していけば良いそうです。
体の冷えが病気にはとてもよくありませんが、心の冷えも良くないそうで。
ストレスをなくすことはできないけれど、寝具や肌着を心地いいものに替える・・・そんなことからも心の冷えは防げるそうです。
それから、面白いな~と思った話は、糖尿病やメタボリックシンドロームの境界線の話です。
まだ糖尿病やメタボではないけれど、このままだとなってしまいますよ~・・・というグレーゾーンがあるそうです。
このグレーゾーンにいる人のほとんどがそのまま糖尿病やメタボになってしまうそうです。
境界線(グレーゾーン)であることに安心してしまうそうなのです。『まだ自分は大丈夫・・・』って。
驚いたのは、現在透析患者さんは全国に28万人もいるそうで、毎年3万人のペースで増えているそうです。3万人のうちの約4割は糖尿病から腎臓を悪くする方だそうです。
いっそのこと、境界線をなくし、『あなたは糖尿病ですよ!』『メタボのゾーンに入っていますよ!』っていってあげるほうが、患者さんは一生懸命健康になろうと努力するそうです。
それが一番大きくあらわれるのはガンです。
ガンになったとき、初めて死を見つめ、多くの患者さんは生活を変えるそうです。
だから、ガンになることは、決して悪いことばかりではないのです・・・という話もありました。
病気との向いかたで、その人が治る治らない・・・もがらりと変わってくるのです。
じつは、私は1ヶ月くらい前から身体に蕁麻疹がでるようになり、米ぬかを食べたり、シソエキスを塗ったり、シソ茶を飲んだりと、いろいろして、やっとかゆみがおさまってきたのですが、背中やお腹には湿疹の後が茶色く残っています。
いまでも布団やお風呂に入って暖まったりすると、皮膚の柔らかいところだけは痒くなるので、気をつけているのですが、昨日の先生の話を聞いていたら、原因は自分にあったように思いました。
このところ睡眠不足で、リビングに床暖房をしているので、つい遅くまで床暖房の余熱が気持ちよく・・・遅くまでごろごろと本を読んだりテレビを見たりと不規則な生活をしていたので・・・
反省です。
川嶋先生のように、医学の専門でありながら、自然療法を合せて教えてくれる・・・そういう先生が増えるといいな~と思いました。
民主党が漢方が薬として保険がきくように法案を提出しているのに、反対しているのは医師側だそうで・・・
薬会社との利権関係もあるでしょうが、新たに漢方薬の勉強をするのが大変だから・・・というのが理由の一つだそうです。
だとしたら残念なことです。
私たち一人一人が自分の体と向き合い、体の中からの声を聞き、まずは自己治癒力で治せるものは治していく・・・こうなれば、医師不足に困ることもなくなり、膨大に増え続ける医療費も減るのだそうです。
下痢をしたら下痢止めをのんではいけません。
下痢は出し切らないと治りません。
下痢止めでとめてしまうと、そのときは楽ですが、下痢によって出されるべき毒素は確実に身体に残ります。
こんな風に教えてくれる医師がいたら、いいですね~。
川嶋先生は、さらに警鐘も鳴らしていました。
民間療法でいい加減な治療や高額なサプリメントなどを販売する人が多いので、それを取り締まる機関を作りたいと。そのために、講習を受けてもらい、しっかりとした医療と自然療法の知識を持ったサポートチームのようなものを作るため、勉強会を始めているそうです。
実りある日曜日でした。
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