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2011年7月

2011年7月30日 (土)

牛肉と牛乳について

放射線物質に汚染された【稲わら】と食べた牛から、基準値を大きく超える放射線物質が出たことについて、多くの方が不安に感じていると思います。

つらいことですが、しばらくの間は日本はこの悪魔【放射線】と共存していかなくてはなりません。

政府はあてになりません。

信頼できる業者さんからの情報を得ていくしかないのです・・・

幸い、当店でお世話になっている、業者さんたちは、これまでも、とことん安全にこだわってやってきた分、放射線物質に対しても敏感に取り組んでくださっています。

アルファー牛について

当店で販売している牛肉は、新潟県魚沼市の桜井畜産さんの牛肉です。

それをアルファー牛というブランド名で販売しています。

パック詰めなどを執り行う、業者さんは、肉の片山さんといいます。

昨年の秋に、新潟県魚沼市の水田から収穫した稲わらを舎内に保管していたため、今回の検査では、放射線物質は検出されませんでした。

牛肉からも検出されていません。

どうぞご安心してお召し上がりください。

牛肉ばかりが問題になって、牛乳は大丈夫?というお問い合わせをいただきます。

牛乳について

今回放射線物質が検出された【稲わら】ですが、これは乳牛には与えない餌です。

本来、牛は牧草を食べます。

肉を食べるための牛には、肉にいい脂を付けるため、穀類を与えるそうです。

それで【稲わら】を餌に混ぜるようになりました。

牛乳をとる乳牛には、牧草を与えています。

東毛酪農さんのある、群馬の利根川沿いでも、4月26日に放射線セシウムが基準値を超えてしまい、放牧および、牧草の給与が禁止になりました。

今まで、東毛酪農さんは、放牧と牧草を食べさせることで、牛本来の姿で飼育することにこだわってきました。

牧草の生える地域に、市が除草剤をまかないよう、春に草取りをするなどの自社努力を続けてきました。

しかし、放射線物質のために放牧・牧草給与の禁止という形を取らざるを得ない状況になりました。

輸入の飼料などでしのぐ状態が続いています。

今は、放射線物質に対する安全性に一番の注意を注いでいます。

県の検査では、回数が少ないことを懸念し、自社で原乳は2週間に一度、牧草は随時の検査を実施しています。

(大手の牛乳メーカー各社とも、自社検査をしているところはありません。)

東毛酪農さんの、安全性にかける思いをどうぞご理解いただきたいと思います。

3月20日の検査当初は、基準値の1/100の数値が出たのですが、4月下旬以降は検出されておりません。

一部マスコミでは、(ある学者の言葉から始まった)汚染牛乳を混ぜて、日本中で販売している…などという恐ろしい報道がされています。

その報道がされた原因の一つとして考えられるのは、大手牛乳メーカーが一部福島の原乳を使っていることが分かったためです。

そのことで、まるで日本中の牛乳が汚染されているような印象を与える報道が流れてしまうのは、東毛酪農さんの努力を踏みにじられるような気持ちです。

でも、不安に思う方々の気持ちもわかります。

苦しい思いは、生産者の方々も同じだということを伝えたいです。

多くの酪農家さんたちは、今までも苦しい経営の中をやってこられました。

牛の乳を搾る前に、殺菌処理するために、暑く絞ったタオルを使います。

消毒液で拭けば簡単ですが、消毒液を使うことを避けていました。

回収された瓶を洗うのも、合成洗剤を使用しない…など、大手メーカーでは絶対にできないことをやってこられたのです。

そんな中、牛肉や牛乳が売れなくなり、さらに餌を輸入に頼らなくてはならない資金繰りも不安材料の一つです。ポストハーベストや遺伝子組み換えの心配のない安全な餌を輸入することは、大変困難なことです。

何かあったときに、本当に政府は補償してくれるのか?

このままでは、未来は見えません。生産者の方々も本当に苦しんでいます。

放射線という、自分たちの意志とは関係ないものによって、築き上げてきた安全性が壊れていくのですから。

このままでは、日本の第一次産業は危ない。

放射線という悪魔によって、日本の食糧未来も大変な危機を迎えています。

2011年7月19日 (火)

アルファーの牛肉について

次から次へ出てくる、放射線物質に汚染された牛肉。

不安が増すばかりです。

当店で販売している、アルファー牛について、ご連絡させていただきます。

アルファー牛肉は、新潟の南魚沼市の酪農家さんの牛を、肉の片山さんが加工しています。

今回、お話を伺ったのは、(有)肉の片山 桜井さんです。

問題の稲わらについてですが、昨年秋にとった稲わら(南魚地元で採れたものです。)を畜舎に保存していました。

露天(野天)にさらしていることはありませんでした。

それでもやはり、心配ですので、検査をしたそうです。

稲わら・牛肉ともに放射線物質は検出されなかったそうです。

それを聞いてほっとしました。

詳しくはアルファーさんのホームページをご覧ください。

⇒ http://www.alphar-net.com/syouhin/kenkohgyu/kennkougyu.htm

でも、不安もあります。

来年は、稲わらが不足します。

放射線被害を考えると、輸入に頼らざるを得ないそうですが、ポストハーベストフリーの飼料を輸入するとなると、費用がかさみ、牛肉の価格にも反映するのではないか…

また、そういう安全な飼料がうまく手に入るのか…

いったいこれからどうなるのか…

正直なところ、農家さんも酪農家さんも途方にくれているというのが現状です。

その気持ちは私たちも同じです。

決して無責任な気持ちで途方にくれているのではありません。

安全な食べ物を作り続けたいからこそ、今の現状を打破する方法がわからないのです。

ガイガーカウンターはいい加減なものも多く、数値の把握には疑問があります。

専門の機関で、放射線物質の検査がもっとたくさんできるようにしてほしいです。

1台2000万円もするものですから、こういうことにこそ税金を使ってほしいです。

モニタリング検査をたくさんして、現状を把握できるようにしてほしい。

そして、日本全国の食べ物の数値を図るようにしてほしいです。

南の野菜を求める方も多いですが、本当に安全な数値なのか?

(名古屋などでも結構高い数値が出るときもあるそうなので…)

今まで、放射線物質を検査したデータがないので、やるならば日本全国の数値を見るべきです。

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