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2012年4月 2日 (月)

チェルノブイリ ハート

「チェルノブイリ ハート」がTUTAYAでレンタルされているので観ました。

公式HP⇒http://www.gocinema.jp/c-heart/

お子様がいる方にはかなりつらい映像が映っています。

覚悟を決めて観ないとだめな映画だと思います。

チェルノブイリ事故が起こった1986年の16年後が映し出されます。

チェルノブイリハートというタイトルは、チェルノブイリ事故後に生まれた子供に心臓疾患が増えたことを「チェルノブイリハート」と呼ぶことから来ています。

心臓疾患だけではありません。

事故後、精神異常児 身体異常児が増えました。そういう障害を持って生まれた子供のたちの中には親に捨てられる子も多く、ナンバーワンホームと呼ばれる施設に引き取られます。

脳が頭の外に出ている子供、体が奇形しているこども、水頭症の子供など、目を背けたくなるような悲劇が次々と映し出されます。

それでも子供の笑顔がかわいいのです。それが胸を苦しくします。

この映画のなかでは、重い心臓疾患を持つ子供はまだいい方にかかれています。アメリカの医師の手術を受けることができれば、治る見込みがあるからです。

医師の言葉が印象的でした。「自分は当たり前の仕事をしているだけなのに、こんなに感謝されて何と言ったらいいか分からない…」

親がいても、アル中の両親の元、子供が居住禁止になっている区域(高濃度の放射線が検出される地域)で育てられる赤ちゃんもいます。

青年期に入った子供たちには、甲状腺がんが増えていました。

本人たちにはガンということを告知せず、手術を受けさせているようでした。

高校では体内に含まれるセシウムの数値を測り、高い子供には何を食べているか、その食品の数値も検査していました。

野いちごのジャムが好きで、いつも食べているという青年は、そのジャムが原因だとわかり、もう食べないと言っていましたが、子供の食べるものはやはり、大人がしっかりと気を付けてあげるべきではないか…と改めて感じました。

お子様がいる方には、つらすぎて、もしかしたら観た後に、精神的に不安定になってしまう方もいると思います。そのくらいショッキングな映像です。

放射能の一番の被害者が子供だということを改めて思い知らされます。

多くの政治家たちにも観てもらいたい。

体に障害を持った子供が「将来、医者になりたい。子供たちを治したい」というシーンがあります。

その子の笑顔に何とも申し訳ない気持ちになります。

見えない暴力「原発」の怖さを、チェルノブイリ事故が起きたときに、すでに20歳だった私は、あまり考えていませんでした。

遠くの国で起きたこと…として考えていました。

当時のことを思い出すと、ヨーロッパからの乳製品が輸入禁止になったことくらいです。

日本での原発事故が起きて初めて身を持って放射能の怖さを知りましたが、すでにチェルノブイリではこれらのことは現実に起こっていました。

子供たちに明るい未来を…

そのためにも、絶対に原発の再稼働は止めなくてはなりません。

そして、子供たちに内部被ばくさせないようにしていくのは大人の役目です。

十数年後の日本が、少しでもひどいことにならないよう、大人たちが子供を守らないとだめだと強く思いました。

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