週休二日の自然食品店になったことについて

先日よりお知らせしておりますが、２月から当店は日曜日と月曜日を定休日とさせていただいております。

この不景気に余裕があるね！なんてことも言われたりしますが、決して余裕があって週休二日にするのではないのです。

お客様に配達コースを変更していただいたり、月曜日しか来られないお客様にも大変なご迷惑をおかけしたりしました。

できることならそのようなことはしたくなかったです。

ではなぜ週休二日にしたのか？

理由を書かせていただきたいと思います。

一言でいうと働き方改革です。

当店の配達スタッフは山田と藤巻がおります。

社員として山田は前の店から、藤巻も１５年以上頑張って働いてくれております。

当店は決して給料はよくない。

有給休暇も入院や家族の不幸の時くらいしかとらせてあげられません。

毎週日曜日が定休日

祝日は仕事。

年に３回お盆とお正月とゴールデンウィークに８日連続休暇を取っても年間休日は８０日にも満たない状態でした。

そして、一日の勤務時間が長い。

藤巻は朝の野菜の集荷も行くので、朝７時ころから夜７時半ごろまで。仕事が多い日は８時頃まで。

山田は家族がおりますので、夜はあまり遅くなれないので、その分朝早く来て（早い日は７時前にはもう出勤しています）夜も早くて７時。遅いとやはり８時にはなってしまいます。

配達の仕事というのは一人で回っているので、自由が利くようでききません。

山田と一緒に配達を回ったことがありますが、休憩もとっていないので、休憩はとるように言いましたが、私も配達を回っていた経験があるのですが、やはり配達は一気に回ってしまわないとお客様をお待たせしてしまうのでなかなか休憩をとるのはむつかしいと感じました。

毎日１２時間以上の勤務を週６日。

彼らは本当によく働いてくれています。

１２月などは月の勤務時間が３００時間近くになります。

これはちょっとブラックすぎるのではないかといつも感じていました。

みんなでワイワイ長年やってきましたので、なんとなく頑張っていけると思っていました。

でもやっぱりこういう働き方は、どこか無理が来て気持ちにも余裕がなくなってしまいました。

お客様とのコミュにケーションを大切にしている山田も、野菜の集荷に毎日行く藤巻も、そして来年７０歳になる夫の横井も、やっぱり相当疲れがたまってきました。

そういう私もです。

数年前に週休二日にしようと動いたことがありましたが、その時は配達コースの編成などでお客様からも多くの反対の声がありました。せっかくお客様のための仕事ですので、これはいけないとこれまで通りでやることにしましたが、数年前から春と秋に連休をいただいておりました。

それで頑張っていこう！と思っていましたが、スタッフをこのような働き方をさせているのはやっぱりよくないと思いました。

私と夫もこのままではだめだなと思いました。

それで私たちの一方的なわがままで週休二日にさせていただくことになりました。

配達コースの関係と、土曜日がとても忙しいこと、ハッピーマンデーができてから月曜日の祝日はお客様が少ないことなどの条件が重なり、日曜日と月曜日を定休日とさせていただきました。

風の便りや先日のブログにも書きましたが、多くの方から（休んだほうがいいよ）（働き方改革だねよかったね）（月曜日以外で来るよ）（配達コースの変更もかまいませんよ）などなど私たちがびっくりするほどの温かいメッセージをいただきました。

申し訳ない気持ちとうれしい気持ち。

お客様には感謝しかございません。

本当にありがとうございます。

先日初めての週休二日の日曜日と月曜日を迎えました。

正直な気持ちを書きますと、私はこの仕事を始めた２７歳からずっと日曜日だけがお休みでした。人生のおよそ半分をずっと週一休みでやってきたので、私は正直何とも言えない罪悪感がありました！

休んでいいのかな？

本当に休んでいいのかな？

そう思いながらもこれまで用のない日はごろごろしてばかりでしたが、あれこれ家のことをてきぱきとこなせました。美容室にも行き、実家にも顔を出しました。

日曜の夜は何とも言えない気持ちになりました。

明日も休みか…

月曜日は真鶴へドライブしました。

夫と二人でのドライブは何か月ぶりでしょうか？

夫は嬉しそうでしたが、私は正直言うとまだ週休二日になることには大きな不安を抱えています。

でも、今日出勤してスタッフに週休二日どうだった？と聞くと、今までできなかった家のことができたと。スタッフの山田は夫婦ともに仕事を持っているので、洗濯物などをゆっくりする暇もなく、久しぶりに家の家事をこなしたと。

こんな風にいいこともあるのです。

その分、きっと仕事に活力を与えてくれると信じています。

私も前向きに、とにかく勉強したいので、仕事に生かせる勉強をしたいと思います。

長々と書いてすみません。

お客様にご迷惑をかけた分、いい店になるよう頑張っていこうと思います。